① 外反母趾
ダンスをする方に、外反母趾はとても多いです。まず靴を履く文化になってから
足のトラブルが増えたのは確かです。特にダンサーで多いのは、いつも窮屈な靴の中で足を動かしているからです。自宅では、五本指ソックスを履いたり、下駄や足袋を履くというのも効果的だそうです。そして、練習後の足のケアをすることが一番の方法です。湯船につかって、身体を温め、その後仰向けに寝ながら片足を曲げ(膝を曲げて)、足首回しをします。まず足を上下に10回、その後右回しに10回~20回、左回しに10回~20回やります。スポーツマッサージ用のアロマオイルなどで、リンパに沿ってマッサージをすることもいいですね。そして、ふくらはぎの中心などの奥の方に筋肉疲労がコリとなっていたりします。これをごりごりとほぐしてあげる。前屈をしたり、足の裏を伸ばすストレッチをするなど。ケアを怠ると、筋肉疲労はたまり、足首が硬くなったり、足の
バランスが崩れ、結果的に足の指を効果的に使えなくなり、歪んでいきます。
歪んで重心が変わってしまうと、外反母趾になる確率が高くなるのです。
また、外反母趾気味の人は幅広タイプの靴を履くようにしましょう。無理にスリムタイプを履いていると症状が悪化してしまいます。
② 靴が汚れている 爪先が黒い
よく見かける、女性のサテンシューズが汚れている風景。あまり印象はよくないですね。もちろん練習ではいいかもしれませんが、大事な発表会ではもちろん避けたほうがいいでしょう。本番用の綺麗なシューズはとって置いて、練習用でガンガン踊るのはいいと思います。それでも、だんだん汚れていってしまいますよね。そこで、おすすめの洗剤があります。ザウトマンという、液体洗剤。
使えるものは、カシミア、シルク、ウール、綿、麻、ナイロン、ポリエステル
使えないものは、レーヨン、革、着物などの特殊生地、染織物など。
この液体洗剤を直接、サテンシューズにかけて、やさしくスポンジなどでこすって、ぬるま湯で洗い流していくと、なんと、綺麗な元のシューズに復活!するんです。男性の衣装の襟に付いたファンデーションも落ちます。口紅も落ちます。使った時は軽い感動を覚えますw是非一度、汚れたシューズをお持ちの方使ってみてください。
セットで高性能ブラシが付いているものもあります。超極細毛が繊維の隅々まで
届いて、汚れを掻き出してくれます。無い場合は、メラミンスポンジでも大丈夫です。やさしく撫でるように洗うと汚れが落ちますよ。
③水虫
ダンサーに隠れ水虫の方、けっこういらっしゃると思います。これも日頃のケアが必要になります。よく踊る時は、靴下を何回か履き替えることをお勧めします。女性のサテンシューズなどには、薄い短い小さなタイツを履くと外からは見えません。ティーチャーズシューズの場合は、汗をかいたらマメに靴下を変えるといいですね。とにかく清潔に保つことが大切です。靴の中を乾燥させる、専用のシューズ乾燥機を使ってよく乾かすのもいいでしょう。雑菌の繁殖を防ぐスプレーもいいですね。もし水虫になったと思ったら、すぐに皮膚科にいくのも大切です。
ほおっておくとさらに悪化し、爪水虫という治りにくい水虫にもなる可能性があります。
④足の臭い
「先生、足の臭いに悩んでいるんですけど、どうすればいいんですか?」と、
かつて聞かれた事があります。
ダンサーに限らず、サラリーマンや営業の方でも悩まれている方は多いと思います。長時間履き続けていると靴の中で蒸れてしまうので、雑菌が繁殖します。
その雑菌を無くすことで嫌な臭いを防げることができます。しかし、習慣的に靴を履き続ける職業の人は困りますね。そこでおすすめのスプレー、
ウォーカーメイトをご紹介します。色々と試してみた結果、これは本当にすごく効果がありました。なんと、そのスプレーの謳い文句がこちらです。
「朝の1プッシュで12時間、歩けば歩くほど臭いが消える!!」
すごい、キャッチフレーズですよね。ダンサーはこれを見て、きっと足を止めずにはいられなくなったと思います。色々消臭ケアの商品は出ていますので、自分に合ったものを探して使われることをおすすめします。
そうそう、そして生徒さんの答えに、このスプレーを教えてあげました。
⑤足のサイズが小さい バランスが悪い
足が小さくて悩んでいる方もいらっしゃると思います。もっと足のサイズ
が大きかったらバランスもよく見えるのにな・・・なんて思っていらっしゃる方
には、是非シューズのデコレーションをおすすめします。女性のシューズに、
ゴージャスにラインストーンをあしらうのです。手芸屋さんに行けばラインストーンも、とれない強力なボンドも売っています。ドレスに合わせて、きらびやかなシューズを作られてはいかがでしょうか?足が小さくても存在感を出すことができます。
⑥靴の穴のサイズが足りない 合わない
主にラテンシューズが多いと思いますが、簡単です。細く、よく尖った千枚通し(キリ)などで穴をあけられます。サイズ調整を自分でして、きつ過ぎず、ゆる過ぎず、自分に合うようにするといいですね。またベルトも長すぎる時は、ハサミでカットしてしまえばいいですよ。切りっぱなしでも問題ありません。
⑦靴の裏がすぐにツルツルになってしまう
ダンスシューズはできるだけ長くもたせたい!と考えている方は多いと思います。そうですね、最近は値上がりしたので、物によっては二万円くらいする靴もあります。そうなると長持ちさせたいなぁと思いますよね。でもそうはいっても
色々な会場で踊っているとすぐにツルツルになってしまいます。すべりやすいと
転んだりと危ないので、靴はいい状態にしておきたいものです。アマチュアの方に、5000円で裏の張替えをしてくれる所があるというのを聞いたことがあります。へぇ~そんなところがあるんだぁと思ったことがありますが、プロは靴自体を買い換えるのが一般的なので、試したことはありませんがwどこか、探してみるとあるかもしれませんね。また、裏の部分の張替えシートは売られているのは知っています。(いや実は一度、購入したことがあります。)これは、頑丈に張り替えないとすぐに取れやすいので、しっかりとしたボンドを使わなくてはならないとわかりました。若干の違和感はありますが、それほど長くはもたないような気がしました。
⑧靴が合っていない気がする
自分に合った靴探しをされている方は意外に多いと思います。左右差もありますし、利き足や癖によっても若干の差は出てきますからね。もらい物で、少し合わないけど、勿体ないから履いている・・・なんていう方がいましたら、足にはよくないので、自分に合ったものを履きましょう。長年履いていると、ヒールも軸がぶれてきたりしますので、適度に買い換えたいですね。(可愛いパートナーさんのために・・リーダーさん、買ってあげましょうね)
ヒールがダメになっているのに、履き続けていると、足を痛める原因にもなります。プロは一か月に一足くらい履きつぶす人もいます。競技ダンスは靴の消耗も激しいので、靴の状態をよく見て、パフォーマンスアップのために、いいシューズを履きたいですね。靴専門店に直接行くと、足のサイズを正確に計ってもらえます。甲高さん、幅広さん、幅細さんなどに合わせて選んでくれます。木型も色々出ていて、微妙に少しずつ違うので履き比べてみるのもいいでしょう。
左右が対称でない場合は、インソール(オーダーもあります)や、部分用中敷きを入れて左右差を無くしてあげるのもいいですね。靴はダンサーにとって命のようなものなので、最高のシューズを探しましょう。
⑨足がむくんでしまう
これもひどくなるとつらいものですよね。特に女性は足の筋肉量が男性より少ないため、むくみやすいと言われています。こまめなケアがどうしても必要になります。足はダンサーにとっては一番大切な場所です。
足が満ち足りて、満足。
とはいい例えですね。足の悩みが無い人は本当に自信に満ち溢れていることだと思います。足を露出する衣装を存分に楽しめますし、ミニの衣装やドレスも着こなせます。足のむくみが慢性的になると足は太くなり、いつもぼよんとした感じになります。まずはストレッチの習慣を持ちましょう。毎日、ひとつでもいいので身体や足が伸びて気持ちがいい!と感じることが大切です。足の筋トレも日常生活に取り入れながら、苦にならないようにするといいですね。最近、足がむくんでるな・・・という人はまず、今日から、いえ、今から!
ストレッチしましょう。
⑩足がつりやすい
あ~足がつっちゃった!!なんて声をたまに聞きます。こちらとしてはどうすることもできないため、相手の悶絶するところを眺めることしかできません。
しかし、自分がなったら早く治したい!どうすればいいの?何か方法はないの?
と助けを求めてしまいますよね。色々な説はありますが、水分バランスが崩れた時に、足がつりやすいと言われています。
足がつるとは?
主にふくらはぎの筋肉の痙攣で、急な激しい痛みを伴います。意志とは関係なく起こるのでつらいですよね。人間の身体は、筋肉の収縮と弛緩をうまく調整することによって、バランスの取れた動きをします。この時に脳や脊髄などの中枢から信号が送られ、筋肉の収縮が起こります。この仕組みの中で、異常な収縮を起こすことを言います。原因の一つにカフェインを摂りすぎて利尿作用により、水分不足になっている。(利尿作用は、常用している薬の副作用でもいえます)
他に、アルコール摂取、下痢などによる水分不足、多量の汗をかいた時にも脱水症状を引き起こします。これらの水分バランスが崩れた時に、神経や筋肉が興奮しやすくなるのです。